大阪の乳がん専門医による乳がん検診・乳がん診療。大阪府箕面市。マンモグラフィーによる乳がん検診(乳癌検診)。変形性膝関節症の人工関節手術。

脊椎疾患について

日本中どこの病院や診療所でも、整形外科に受診される患者さんの理由の多くが「腰が痛い」と「足がしびれる」です。人間は二足歩行を行うため、腰に掛かる負担が大きく腰痛は避けられない病気だと言われます。近年、肥満の増加や寿命が延びているため、昔に比べても腰への負担は大きくなっていると言わざるを得ません。


一概に腰痛と言っても、一般的にぎっくり腰といわれる急性腰椎症のみならず、筋・筋膜性腰痛(いわゆる腰痛症)、腰椎椎間板ヘルニア、椎間板症、椎間関節炎、腰椎分離症、腰部脊柱管狭窄症から骨粗鬆症等々と軽く数え上げるだけでも多くの疾患が腰痛の原因となります。


通常のぎっくり腰は、特に前かがみ時の激しい腰痛のみで、脚にしびれは走りません。大抵の場合は3,4日で症状が次第に改善し、1週間で腰の重だるい痛みとなり、2週間で元通りになります。この様な腰痛は仮に全く治療しなくても自然治癒しますので問題はありませんし、消炎鎮痛薬、湿布や腰痛ベルトなどで症状を軽減してあげるだけで大丈夫です。
それに対して、ふとももの裏からふくらはぎの裏にかけて電気が走るような強い痛みやしびれ、10分程度の歩行で脚がしびれて歩けない等の症状がある場合には、レントゲンは勿論、CTやMRI等での精密検査が必要になる事があります。


一般的な脊椎疾患に関しては、整形外科専門医の相原雅治と岡史朗が平日の午前と午後診察で対応していますが、病状が進行している場合には、 外来での硬膜外ブロック、神経根ブロック、星状神経節ブロックなどは行っておりませんので、必要に伴い近隣のペインクリニックなどに紹介をさせて頂いております。 外来での硬膜外ブロック、神経根ブロック、星状神経節ブロックなどはあまり行う余裕がありませんので、必要に伴い近隣のペインクリニックなどに紹介をさせて頂いております。


腰椎椎間板ヘルニア

人間の脊椎は、頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個、その下に仙骨(一般的に尾底骨)があります。胸椎は肋骨が付いているので、あまり可動性はありませんが、頚椎と腰椎は可動性が大きく、骨と骨の間で柔軟性を持ち背骨の可動部となる椎間板にかかる負担が非常に大きくなります。椎間板は外側が線維性の輪状の組織で、柔らかくショック吸収剤にあたる髄核という組織が中心にあります。その椎間板に過剰な力が加わり、髄核が飛び出して神経を圧迫する病気が椎間板ヘルニアです。頚椎と腰椎で起こることが多く、特に体重を支えている腰椎に起こることが多い病気です。


症状は腰の痛みよりも、太ももの裏からふくらはぎの裏にかけての強い痛みです。痛みも電気が走るような痛みで、上を向いて普通に寝ることすら困難になります。足の裏やふくらはぎの外側がしびれる場合が多く、しびれの場所で大抵はヘルニアが腰椎のどの椎間板で起こっているのかが分かりますが、レントゲンには椎間板は写りませんので、脊髄造影やMRIで確定診断を付けます。


多くが1〜2ヶ月で症状は自然に改善しますが、全く改善しない場合や筋力低下がみられた場合には手術を要します。症状がある期間は重い物を持ったり、過剰な運動や仕事を避け、消炎鎮痛剤、筋の緊張をほぐす薬やシップ、腰痛ベルトやコルセットで治療します。症状が強い時に過剰な牽引や整体で腰に負担を掛けると、逆に悪化する事がありますので、注意が必要です。症状が改善傾向になった場合に、適度な牽引などの物理療法などを追加することがあります。


手術は主に飛び出した髄核を取り出す「髄核摘出術」を行いますが、腰椎の不安定性が強かったり、飛び出したヘルニアが非常に大きい場合には、椎間板を切除してカーボンやチタンに置き換えて、飛び出した椎間板の上下の腰椎を固定する「椎体間固定術」を行わなければならない場合があります。


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腰部脊柱管狭窄症

年齢と共に、脊椎も老化します。脊椎の後方に脳から繋がっている中枢神経である脊髄を通す脊柱管と呼ばれるトンネルがありますが、年齢を重ねると、後方の靭帯が厚みを増したり、椎間板がへしゃげたり、脊椎間の関節が変形して突出してくると、その神経を通している脊柱管が狭くなります。これが脊柱管狭窄症で、体重を支えている腰椎に起こることが多く、その場合を腰部脊柱管狭窄症といいます。


典型的な症状は、「間欠性跛行」(かんけつせいはこう)と言い、跛行とは一般的にびっこの事ですが、これは「ある程度の時間は歩けるものの、それ以上歩くと、脚がしびれたり締め付けられるような痛みで歩けなくなるものの、しばらく腰を丸めて休むと歩けるようになり、又、同じ位の時間歩くと同じ様な症状で歩けなくなる」状態を繰り返します。それ以外に、寝ていても朝方にこむら返りが起きたり、脚のしびれで目が醒める等の症状があります。


これらの症状やレントゲンでも多くは診断可能ですが、CTやMRIで確定診断をします。治療は、消炎鎮痛剤や漢方薬の芍薬甘草湯、圧迫された神経周囲の血管も狭くなる為に、血流を改善するプロスタグランジンなどの内服加療、コルセットの使用や物理療法を行いますが、それでも改善がみられない場合に、ステロイドや局所麻酔薬を神経の周囲に注射する硬膜外ブロックなどを行います。ヨガ、整体、カイロプラクティック、針、灸、マッサージなどは痛みを和らげる効果はありますが、あくまで対症療法でしかありません。神経が骨や靭帯や椎間板などで直接圧迫されている状況ですので、症状がさらに悪化して日常生活に支障が出ると、手術しか根本的な治療はありません。


手術を考える目安としては、「5分程度しか歩けない」、「耐え難いくらいの脚のしびれや痛みが常時ある」、「毎朝のこむら返りがつらくて、寝るのが不安」、「少し歩いたら出てくる脚を締め付けられる痛みが怖くて外出できない」などで日々の生活に差し障りが強く出ている状況です。


手術は、狭くなっている部分の骨を削ったり、厚くなっている靭帯を切除する「開窓術」を行います。ただし、年齢と共に起こる病気ですから、椎間板ヘルニアの様に一ヶ所だけに起こるより数ヶ所で狭くなっていて、手術も同時に数ヶ所を広げる必要がある場合もありますし、骨が前後にズレていたりグラついていると、腰椎を固定する「椎体間固定術」を行わなければならない場合があります。


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ぎっくり腰(急性腰痛症)

一般的な腰痛で、重い物を持ち上げた時や、スポーツ中に腰を捻って起こることが多いです。腰全体に急な激痛がある場合から、腰の一点に痛みが集中する場合もあります。疼痛の原因は靭帯、椎間板や椎間関節の炎症であることが多く、何の治療をしなくても、3〜4日で激しい痛みは軽減し、1週間で重だるい腰痛程度になり、2週間でほぼ自然治癒することが一般的ですが、しばらく長引いたり、繰り返すこともあります。


レントゲン、CTやMRIでは加齢変形程度で明らかな異常は見付からない事が多く、治療は消炎鎮痛剤や筋の緊張を和らげる軽い筋弛緩剤やシップに加えて腰痛ベルトの使用などで、最初の数日はあまり温め過ぎず、整体やマッサージも避けた方が良いですが、数日経つと温めたりマッサージをした方が楽になる場合が多いです。症状改善後の継続的な腰痛体操やストレッチが症状の再発予防に効果があるといわれています。

変形性脊椎症

年齢と共に、肌や髪の毛や内蔵だけでなく、身体を構成している靭帯、筋肉、血管など総ての組織が老化をします。それは硬い骨も例外ではありません。特に体重を支えている脚の関節(足、膝、股関節)や腰椎などは他の部分の骨に比べても早めに変形をします。
ただ、変形すると必ず痛みに直結する訳ではありませんし、それだけでは病気とは言えません。分かり易く言うと、顔のしわや白髪がはえてきたら、嫌ですけど病気と言わないのと同じです。腰椎や頚椎は早い人で30歳代後半からレントゲンで変形が見られます。ただ、その時の変形は、痛みの主な原因にはなりません。

背骨というと、柱の様に細長い骨があるイメージの方も多いのですが、実際には頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個、その下に仙骨と多くの骨の集合体ですから、各々の骨の間に多くの関節があり、そこで背骨を曲げつつ身体を支えていますので、年齢に伴い膝などと同じ様に腰の関節も軟骨が削れて、変形をしてきます。


脊椎の変形は、靭帯や筋肉の付着部や椎間板周囲と、その椎間関節に起こり始めますので、靭帯・筋肉・椎間板の変性や、関節の変形で腰部や頚部の痛みを引き起こします。脊椎の変形が進行すると、腰部脊柱管狭窄症などに病状が変化する場合がありますが、軽度の変形の場合には、適度な運動(腰痛体操)やマッサージ、物理療法や牽引などで治療しますが、継続的な腰痛体操やストレッチが有効です。必要に応じて投薬治療も行います。


骨粗鬆症、腰椎圧迫骨折

女性は閉経後、急激に骨密度が低下します。ですから若い時代に骨密度を上げておく事がとても重要なのですが、今の高齢者は若い頃に十分な栄養が取れなかった時代背景のみならず、日本の土壌や水にはカルシウム分が少なく牛乳やチーズを採る習慣が無かったことで、日本人には骨粗鬆症が多いと言われています。しかし、今の若い年代も偏食や過度のダイエットなどで骨密度が良好とは言い難いというデータもありますので若い人も要注意です。

年齢と共に骨密度が下がると、軽く尻餅をついただけで、脚の付け根を骨折したり、腰椎の圧迫骨折を起こす可能性が高くなります。腰椎圧迫骨折時の強い腰痛は自宅安静で約1ヶ月から1ヵ月半でおさまりますが、腰が少し曲がってきますし、持続的な腰痛の原因になります。何ヶ所も骨折した場合は腰が非常に丸くなりますし、骨折した骨が癒合しない場合には強い腰痛の持続や、脚が動きにくく歩行が不安定となる遅発性の下肢不全麻痺にまで進行する場合があります。


骨密度の検査にはレントゲンだけでは不十分で、骨密度測定(DEXAなど)を定期的に測定するのが望ましく、最近は以前に比べて多くの骨粗鬆症薬が使用可能になってきましたので、心配な方はご相談ください。


16列マルチスライスCT

当院にはMRIを設置していませんが、16列マルチスライスCTを装備しています。昔のCTと異なり、最新型のマルチスライスでの撮影により低被爆線量で多くの情報を得ることが可能です。マルチスライスCTでは多断面での診断が可能ですので、レントゲンでは困難な圧迫骨折の早期診断、変形性脊椎症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎辷り症などの診断には非常に有用です。ただし、具体的な脊髄の圧迫や椎間板ヘルニア、脊椎・脊髄腫瘍では、CTよりMRIの情報が必要となりますので、その場合には近隣の施設でのMRIを当院より予約の上、外注検査に行って頂いています。


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